ランドクルーザーは、世界中で人気を誇るSUVで、日本国内では、新車・中古車ともに需要が高く、近年は価格が上昇傾向にあります。
新車市場では、半導体不足や原材料価格の高騰により、価格が上がり続けており、特に最新のランドクルーザー300系は高級SUVの価格帯に達しています。一方で、中古市場でもランドクルーザーは「リセールバリューが高い」SUVとして知られており、一部のモデルでは新車価格を上回るプレミア価格がつくこともあります。



本記事では、ランドクルーザーの新車価格の最新相場や、モデル別の中古車価格の傾向について詳しく解説します。購入を検討している方は、新車と中古車のどちらが自分に合うのか、価格面からしっかり比較してみましょう。
ランドクルーザーの新車価格(最新モデル)
ランドクルーザーは、その高い性能と信頼性から、多くの人々に支持されています。以下に、最新モデルの新車価格をグレード別にまとめました。
① ランクル300(現行モデル)の新車価格
ランドクルーザー300は、複数のグレードが用意されており、それぞれ装備や性能が異なります。
グレード | 価格(税込) | エンジン | 乗車定員 |
---|---|---|---|
GX | 5,100,000円 | 3.5L ガソリン | 5人 |
AX | 5,500,000円 | 3.5L ガソリン | 7人 |
VX | 6,300,000円 | 3.5L ガソリン | 7人 |
ZX | 7,300,000円 | 3.5L ガソリン | 7人 |
ZX | 7,600,000円 | 3.3L ディーゼル | 5人 |
GR SPORT | 7,700,000円 | 3.5L ガソリン | 7人 |
GR SPORT | 8,000,000円 | 3.3L ディーゼル | 5人 |
オプションによる価格差
ランドクルーザー300では、以下のようなメーカーオプションが用意されています。
- サンルーフ:開放感を提供する装備で、価格は約150,000円程度です。
- 内装グレードアップ:本革シートや高級素材のトリムなど、内装の質感を高めるオプションで、選択する内容によって価格が変動します。
これらのオプションを追加することで、車両の総額が上昇するため、購入時には予算と相談しながら選択することが重要です。
ディーラーでの販売状況・納期の影響
現在、ランドクルーザー300は高い人気を誇っており、注文が集中しています。そのため、納期が長期化している状況です。具体的な納期は、ディーラーや選択するグレード、オプションによって異なりますが、数ヶ月から1年以上待つケースも報告されています。購入を検討される方は、早めにディーラーと相談し、最新の納期情報を確認することをおすすめします。
② ランクル70(復刻版)の新車価格
ランドクルーザー70は、その堅牢なデザインと高い耐久性から、根強い人気を持つモデルです。復刻版として限定販売された際の新車価格は、約4,800,000円でした。
70系と300系の価格比較
ランドクルーザー70系と300系の価格を比較すると、以下のようになります。
モデル | 新車価格(税込) |
---|---|
ランドクルーザー70 | 約4,800,000円 |
ランドクルーザー300 | 5,100,000円~8,000,000円 |
このように、70系は300系と比較して、エントリーモデルで約300万円以上の価格差があります。
ただし、装備内容や技術の進化、快適性なども考慮する必要があります。
③ ランクル プラドの新車価格
ランドクルーザー プラドは、ランドクルーザーシリーズの中でもミドルサイズのSUVとして位置づけられています。そのため、ランクル300よりも手頃な価格設定となっています。
ランクル300との価格差
ランドクルーザー プラドの新車価格は、グレードや装備によって異なりますが、一般的には4,000,000円~5,500,000円程度となっています。
一方、ランクル300の価格帯は5,100,000円~8,000,000円であるため、プラドはランクル300よりも約100万円~300万円程度安価で購入できることになります。
プラドのグレード別価格
ランドクルーザー プラドの主なグレードとその価格は以下のとおりです。
- TX:約4,000,000円
- TX “Lパッケージ”:約4,500,000円
- TZ-G:約5,500,000円
これらの価格は、選択するオプションや装備によって変動する場合があります。プラドは、ランクル300よりもコンパクトで取り回しがしやすく、都市部での使用やファミリーユースにも適している点が魅力です。
以上のように、ランドクルーザーの各モデルは、それぞれの特徴と価格帯を持っています。購入を検討する際は、自身の使用目的や予算に合わせて最適なモデルを選択することが重要です。
ランドクルーザーの中古車価格の相場
ランドクルーザーは、その高い耐久性と信頼性から、中古車市場で非常に高い評価を受けています。以下に、近年の中古市場の動向やモデル別の価格相場、そして年式や走行距離による価格の違いについて詳しく解説します。
① 近年の中古市場の動向
ランドクルーザーは「リセールバリューが高い」車として知られています。特に、半導体不足による新車供給の遅れや海外での需要増加により、中古価格が上昇しています。例えば、パキスタンなどの国々での需要が高く、日本国内の中古車相場にも影響を及ぼしています。 kuruma-news.jp
② モデル別の中古価格相場
ランドクルーザー 300(最新型):新車価格が高騰している影響で、中古市場でも高値がつくケースが多く、場合によっては新車価格を上回ることもあります。
ランドクルーザー 200(先代モデル):中古市場での人気が高く、リセールバリューも高い水準を維持しています。特に、走行距離が少ない個体や状態の良いものは高値で取引されています。
ランドクルーザー 100・80(クラシックモデル):耐久性やデザイン性が評価され、価格が高騰しています。特に、状態の良い個体や限定モデルはプレミア価格がつくこともあります。
ランドクルーザー 70(旧モデル・復刻版):根強い人気があり、リセールバリューも高い傾向にあります。特に、復刻版は限定販売されたこともあり、高値で取引されています。
③ 年式・走行距離による価格の違い
ランドクルーザーは、走行距離が10万kmを超えても高値で取引されることが多いです。
これは、車両の耐久性や信頼性が高く評価されているためです。また、修復歴の有無やメンテナンス状況も価格に大きく影響します。
定期的なメンテナンスが行われている車両や、修復歴のない車両は高値で取引される傾向があります。



以上のように、ランドクルーザーは中古車市場で高い評価を受けており、その価格も高水準を維持しています。購入や売却を検討する際は、これらの情報を参考にしていただくと良いでしょう。
ランドクルーザーのリセールバリューと資産価値
ランドクルーザーは、その高い耐久性と信頼性から、リセールバリューが非常に高いSUVとして知られています。特に、海外市場での需要が高いため、その価値が維持されやすい傾向があります。
リセールバリューが高い理由:
- 海外での高い需要:ランドクルーザーは、中東やアフリカなどの地域で高い人気を誇り、これらの市場での需要が日本国内のリセールバリューにも影響を与えています。
- 耐久性と信頼性:過酷な環境下でも優れた性能を発揮するランドクルーザーは、その耐久性と信頼性から中古市場でも高い評価を受けています。
高値がつきやすいモデル・グレード:
- ランドクルーザー プラド:特に「TX-L パッケージ」などの上位グレードはリセールバリューが高い傾向があります。
- 特別仕様車や限定モデル:生産台数が限られているモデルは希少性が高く、中古市場で高値がつくことが多いです。
まとめ:
ランドクルーザーは、その高い耐久性と海外での需要の高さから、リセールバリューが非常に高いSUVとして評価されています。
とくに、上位グレードや特別仕様車は高値で取引される傾向があります。



購入時には、これらの点を考慮してモデルやグレードを選ぶことで、将来的な資産価値を維持しやすくなるでしょう。
ランドクルーザーの賢い購入方法・注意点
ランドクルーザーを購入する際、新車と中古車のどちらを選ぶかによって、最適な購入方法や注意すべきポイントが異なります。



ここでは、新車をお得に購入する方法と、中古車選びの際の注意点について解説します。
① 新車をお得に購入する方法
ランドクルーザーを新車で購入する際、正規ディーラーと並行輸入車のどちらを選ぶかによって、価格や保証内容が異なります。
正規ディーラーで購入するとメーカー保証やアフターサービスが充実しているため、安心して長く乗ることができます。
一方で、並行輸入車は海外仕様のモデルを手に入れられる場合があり、選択肢が広がるメリットがあります。
ただし、並行輸入車は部品供給やメンテナンスの面で不安が残ることもあるため、信頼できる販売店を選ぶことが重要です。
また、新車を少しでも安く購入したい場合、値引き交渉のコツを押さえておくと良いでしょう。複数のディーラーで見積もりを比較すると、より有利な条件を引き出せる可能性があります。
特に、決算期やボーナス時期など、販売店が売上を伸ばしたいタイミングでは、値引き交渉が成功しやすくなります。



車両本体の値引きが難しい場合でも、オプションのサービス追加や下取り価格の交渉で、実質的な負担を軽減できる場合があります。
正規ディーラーのメリット
- メーカー保証が付帯し、アフターサービスが充実している
- 国内仕様のため、日本の道路環境に適した設計
- 金利の低いディーラーローンを利用できる場合がある
並行輸入車のメリット
- 海外仕様のモデルを選べる(ディーゼルエンジン搭載車など)
- 納期が正規ディーラーより短いケースがある
- 正規ディーラーでは販売されていない特別仕様車を手に入れられる可能性がある
値引き交渉のポイント
ランドクルーザーは人気車種のため、基本的に大幅な値引きは期待しにくいですが、以下のポイントを押さえると価格交渉がスムーズになります。
- 複数のディーラーで見積もりを取る
- ディーラーごとに値引き額が異なるため、比較することで有利な条件を引き出しやすい。
- 決算期やボーナス時期を狙う
- ディーラーが販売目標を達成しやすい3月・9月(決算期)や、ボーナス商戦の6月・12月は、値引き交渉がしやすい時期。
- オプションの値引きを交渉する
- 車両本体の値引きが難しい場合、オプション(カーナビ・ETC・ドラレコなど)のサービスを交渉するのも一つの方法。
- 下取り価格を上げる
- 下取り車がある場合、ディーラーの下取り価格だけでなく、買取専門店や一括査定サイトを活用して価格を比較し、より高く売ることで実質的な負担を減らせる。
② 中古車を選ぶ際の注意点
ランドクルーザーの中古車は、耐久性が高いため10万km以上走行していても問題なく使用できることが多いですが、購入時には注意すべきポイントがあります。



とくに、修復歴の有無やメンテナンス状況は価格に大きな影響を与えるため、慎重にチェックする必要があります。
外装の状態を確認すると、ボディのパネル間の隙間が不均一だったり、塗装にムラがあったりする場合、修復歴がある可能性が高いです。また、ボンネットやドアヒンジのボルト部分に傷がある場合も、過去に修理が行われた証拠になることがあります。
試乗が可能なら、走行中の異音やブレーキの効き具合、ハンドルの安定性を確認することが重要です。
中古車市場では、相場より極端に安い車両には注意が必要です。価格が安すぎる場合、修復歴があったり、過去のメンテナンスが十分でなかったりする可能性があります。
一見お得に見えても、購入後に高額な整備費用がかかることもあるため、整備記録や点検履歴を確認することをおすすめします。



新車と中古車、それぞれのメリットとリスクを理解し、自分のライフスタイルや予算に合った選択をすることが、満足度の高いランドクルーザーの購入につながります。
過走行車・修復歴車の見分け方
ランドクルーザーは耐久性が高いため、10万km以上走行している個体でも問題なく走れることが多いですが、購入時には以下のポイントをチェックしましょう。
- 外装の状態を確認
- ボディのパネル間の隙間が均等でない場合や、色ムラがある場合は、修復歴がある可能性が高い。
- ボルト部分のチェック
- ボンネットやドアヒンジのボルトに傷や塗装の剥がれがあると、修理・交換歴の可能性がある。
- 走行テストを行う
- 実際に運転して、エンジンの異音やブレーキの効き具合、ハンドルの安定性を確認する。
- 整備記録の有無を確認
- 定期点検が行われていたかどうかで、車の状態を把握できる。記録がない場合、トラブルのリスクが高まる。
相場より安すぎる車に注意
ランドクルーザーは中古車市場でも高値がつくため、相場より極端に安い車両には注意が必要です。
安すぎる車のリスク
- 修復歴があり、フレームや足回りにダメージが残っている可能性がある
- メンテナンスが不十分で、購入後に高額な整備費用がかかる
- 走行距離が改ざんされている可能性がある
購入前に相場を把握し、不自然に安い個体には慎重に対応することが重要です。
ランドクルーザーの購入を検討する際は、新車・中古車それぞれのメリットと注意点を理解し、最適な方法を選ぶことが大切です。次のセクションでは、まとめとして「新車と中古車のどちらを選ぶべきか」を整理します。
まとめ
ランドクルーザーの新車価格は高騰傾向にあり、特に最新の300系は高級SUVとしての位置づけが強まっています。それでも、多くの人が購入を希望し、納車待ちが続くほどの需要の高さを維持しています。
中古車市場では、リセールバリューの高さが際立ち、一部のモデルでは新車価格を上回るプレミア価格がつくこともあります。
特に、ランドクルーザー200系やクラシックモデルの80系・100系、復刻版の70系などは、年式が古くても高値で取引されているのが特徴です。



これは、ランドクルーザーが「価値が落ちにくいSUV」として世界的に評価されている証拠とも言えます。
購入を検討する際は、新車と中古車それぞれのメリットを比較し、自分に合った選択をすることが重要です。
最新技術や快適性を求めるなら新車、中古市場の価格動向や資産価値を重視するなら状態の良い中古車を選ぶのが賢明でしょう。
どのモデルを選んでも、ランドクルーザーの持つ魅力と信頼性は変わらず、多くの場面で頼れる一台となるはずです。